みなはん、サワディーハ!
レモンでふ!
自分の旅立ちの日を、自分で書くなんて不思議いっぱいでふが、
ハマさんが書くよりはちゃんと書ける気がするでふから、レモンが書かせてもらうでふね。
- 2013年6月24日朝-
レモンの小屋の横でハマさんが目を覚ましたでふ。
実はハマさん、レモンの体の変化に気がついたってたのか、
1カ月ほど前から、嫁ちゃちゃやゆいちゃんと一緒に寝室で寝る事無く、
レモンの小屋の横で座布団を敷き、レモンの頭をナデナデしてくれながら一緒に寝てくれていたでふた。
そんなこんなんで起きてきたハマさん、
レモンに向かってサワディーハのご挨拶、
牧草の減りが少し少ない事が気になったようでふが、
元気な●を確認し、小屋をお掃除、
牧草を全て新しい牧草に交換し、給水ボトルの水も新しい水でいっぱいにしてくれたでふた。
そふて、ハマさんはお仕事に出発、
しばらくして起きてきた 嫁ちゃちゃ と、レモンはサワディーハってご挨拶、
そふて、お寝坊さんで起きてきた ゆいちゃん ともサワディーハってご挨拶したでふた。
いつもと変わらない太陽が昇って、
いつもと変わらない毎日が過ぎていく、
とても平和な日常でふた。
- 2013年6月24日夕方-
嫁ちゃちゃとゆいちゃんが、お散歩がてら実家に行ったったでふ。
レモンは1人でお留守番、
いつもより ボー っとしながら、ウトウトと寝たってたでふた。
そふてしばらくすると、お仕事を終えたハマさんが帰宅!
いつもより少し ボー っとしているレモンに、
ハマ「 ただいま 」
ってご挨拶、
そふて、少し元気が無い事に感づいたハマさん、
レモンを抱っこして、ペレットを鼻先へ
ガブッ!
レモン、ボリボリとペレットを食べたでふた。
そふて、レモンは抱っこされたままキッチンへ移動、
ハマさん、冷蔵庫からニンジンを取り出して、レモンの鼻先へ……
ガブッ!
レモン、ボリボリとニンジンを食べたでふた。
食欲はまだまだ満開のレモン、
ハマさん少し安心して、レモンを小屋に寝かせ、そばにニンジンを置いてくれたでふた。
食欲より眠気が強いでふ
そふてハマさんは、10分ほど自分の事をしたり部屋着に着替えたりしてたでふた。
- 17:30 -
その後、レモンの元に戻って来たハマさん、
レモンがニンジンを食べないで寝ている姿を見て、レモンの最後を感じたそうでふ、
いつもなら、コーヒーを入れて部屋でのんびりするでふが、
今日はレモンを抱っこして、レモンの胸の動きを見たり、レモンの心臓の音をチェックしてたでふた。
そふて、いつもよりほんの少し遅い心臓の音を聞いたハマさん、
レモンに向かって
ハマ「 ここに居るからね 」
って声をかけてくれたでふた。
レモン、ハマさんの腕に抱っこされ、
おでこやお腹をナデナデされ奥歯カチカチ、まるで天にも昇るような幸せな時間を過ごしたでふ
しばらくすると、辺りをキョロキョロするレモン、
あまり首に力が入らず、首がすわっていない生まれたての赤ちゃんみたいになったってたでふ、
今までに無い感覚に、レモンうっかり
レモン「 キュー 」
情けない感じの鳴き声を漏らしたったでふた。
ついでに、チーも漏らしたって、
ハマさんのズボンを温めたってたでふた。
レモン、もう一度
レモン「 キュー 」
また情けない感じの鳴き声を漏らし、辺りをキョロキョロ、
ハマさんの暖かさや声は感じるでふが、ハマさんの姿が見えないでふ。
ハマ「 レモンさん、ここに居よ! 」
必死にレモンを呼ぶハマさん、
でふけど、一体どこに居るんでふか?
グニャグニャになったった首を必死に動かし、
レモン、辺りを見わたそうとしたでふた。
その時ハマさんは、レモンの目の前に指を出し、
目の動きの反応が無くなっている事を確認したってたそうでふ。
ハマさん、レモンの目が見えていない事に気がついたでふ、
そふて、さっきとは違い、ビックリするぐらい早くなっているレモンの心臓の音、
キョロキョロしながら何度も 「 キュー 」 って鳴くレモンを、ハマさんはギュッと抱きしめ、
ハマ「 大丈夫、そばに居るからね 」
って声をかけてくれたでふた。
ハマさん、ちゃんとそばに居てくれたんでふね。
その後、レモンは落ち着きを取り戻し、首をキョロキョロするのをやめ、
やさしくナデナデされる感触や、ハマさんがかけてくれる声に耳を傾けたりしてたでふた。
もう怖くないでふ
目が見えなくなったレモン、
いよいよ旅立ちへのカウントダウンが始まったと感じたハマさん、
嫁ちゃちゃに早く帰宅するように電話、
レモン「 キュー 」
レモンが鳴くと、ハマさん、ギューって抱きしめてくれたでふた。
- 18:30 -
レモン、小屋の前に座ったままのハマさんに抱っこされていると、
待ちに待った嫁ちゃちゃとゆいちゃんが帰宅してきたでふ、
ちゃちゃ「 レモンさんどうしたの!? 」
ゆい「 ワンワン! 」
ゆいちゃん、レモン、ワンワンじゃなくてピョンピョンでふよ!
ハマさん、嫁ちゃちゃ、ゆいちゃん、
レモンの大事な大事な家族、
みんながレモンの所に集まって来てくれたでふ。
レモン、ハマさんに抱っこされたまま、
最後に言いたい事を言おうと口を開けたでふが、
どれだけ口をあけても、声を出す事が出来なくなったってて、
ただ、胸を上下にゆっくりゆっくりと動かして答えたでふた。
そふて、レモンの胸の動きはだんだんと弱くなり、
ハマさんがレモンの心臓の音を確認……
もう一度、心臓の音を確認
……もう一度、心臓の音を確認
……
ハマ「 お疲れ様 」
心臓が止まったレモンの体をポンポンと優しくたたき、
小屋に布を敷いて寝かせてくれたでふた。
その後、嫁ちゃちゃは ゆいちゃん の夕食の準備をするためキッチンへ行き、
キッチンで顔をグチャグチャにしながら泣いたってたでふた。
そふて、ハマさんは泣く事も無く、
レモンが静かに寝れるように、ゆいちゃんの遊び相手、
いつもと変わらない日々を送ってたでふた。
そふて、食事もお風呂も終わり、
そろそろ寝る時間になったったでふ。
嫁ちゃちゃとゆいちゃんは、2階の寝室へ、
ハマさんは、今日もレモンの小屋の横で寝てくれるんでふって。
でふけど、なかなか寝ないハマさん、
レモンの小屋の横に座り、レモンに向かって思い出話をポツリポツリと話してたでふた。
そふて、嫁ちゃちゃとゆいちゃんが寝静まった頃、
ハマさん、冷たくなくなったレモンの体を抱きしめ、一人静かに泣いてたでふた。
|